第一段の最末尾「ありたき事は」の酒宴に関する部分、良い声で拍子を取り、迷惑そうにしながらも下戸でないのが男としてよい、という箇所の絵画化。畳敷きの座敷で直垂に侍烏帽子の男たちが酒を酌み交わし、扇で拍子をとって歌う。教訓的な第一段の中で極めて世俗的な場面である。
上冊 画像番号 6
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